転職活動のリアル ~1次面接編~
大手メーカー営業から超大手メーカー営業へ転職した30代中盤のオジサンが、転職にいたるまでのリアルな活動をお伝えします。
書類選考通過すると
書類選考を通過すると、面接の日程調整が始まります。
リクルートの場合は、スマホアプリ上で面接希望日と時間帯にOKもしくはNGを登録します。パソナはHPとメールでの回答です。
会社のPCで転職サイトを開くわけにはいきませんので、スマホアプリがタイムリーに回答できるので便利でした。
後日(ほとんどが翌日)に面接日時の確定連絡が入ります。
確定連絡が入ると、面接に向けた準備が始まります。
僕はノートに想定質問と回答を整理していました。
いざ一次面接
新卒と異なり転職面接は回数が決まっており、面接は通常一次面接と最終面接の2回です。
一次面接は、人事担当者と自分の直属の上司となる課長クラスが面接することが多いです。
最終面接は、人事部長と自部門の部長クラス数名が出てきます。
企業規模によっては社長が出てきます。
質問パターンも決まっており、「南極で氷を売る方法は?」などという変化球はありません。
- 自己紹介、自己PR
- 職務経歴を簡単に紹介
- 退職理由、志望動機
この3つを掘り下げて聞かれます。
面接時間は1時間位が多かったです。
向こうも通常業務の合間で時間を作りますので、そんなに長くは時間が取れないのだと思います。
(つまり、こちらからの質問時間が殆ど無いため注意です!!)
1.自己紹介、自己PR
1分程度で事前に提出した履歴書や職務経歴書の内容について1分程度で話します。
正直、面接官は内容よりも立ち振る舞いを見ています。内容は事前に目を通していますしね。
ハキハキ、堂々と話しましょう!第一印象は大事です。
僕はスピーチやプレゼンが得意なので、ここは好印象を得ていたと思います。
2.職務経歴
転職面接はココが全てと言っても過言ではないと思います。
過去の仕事の話を通じて、適性を図られたり実力の値踏みをされます。
定番で聞かれるのは下記の質問です。
➀一番成功した仕事は?自分のどういう強みが良い結果をもたらした?
➁一番失敗した仕事は?(今は同じ失敗していないアピール必要)
➂自身の強み、弱みは?(➀、➁と矛盾ないかの確認。終盤戦で再度聞かれる)
せっかく採用するなら、優秀な人材が欲しいのはどの会社でも同じです。
新卒は配属部署で活躍できなくても、後々適材適所で居場所を探してあげれば良いですが、中途採用はそうはいきません。
一つの採用枠(職務)にピッタリ当てはまる人を探す必要があります。
また、新卒と異なり3年で独り立ちすればOKなどと悠長なことも言っていられません。
新卒を育てる余裕がないので中途を採用するのですから、一日でも早く一人で数字を上げることを期待されます。
それを理解した受け答えが必要ですね。
3.退職理由、志望動機
退職理由と志望動機はセットです。ポジティブな内容が必要です。
現状から逃げ出したいだけの人は、採用してもすぐ辞めるリスクがありますので。
本当の理由は、上司にムカついたとか、仕事がつまらないとか、単にUターンしたいだけであっても、その場はスマートな理由を話しましょう。
僕の本音の転職理由は下記のとおりです。
- 落ち目業界&企業からの脱出
- 定年間際の窓際上司に同じ窓際に連れていかれそうになった(社内で仲良しは僕だけだった)
- 子供が生まれたので実家の近くに帰りたい
僕は直接自社をディスらず、業界全体が成熟しきって落ち目なので、成長業界で働きたいという理由で全社押し通しましたし、ちゃんと内定も貰えました。
メーカーは海外との競争で大体が成熟市場ですが、当時私のいた業界(印刷系)は目立って落ち目だったので、世間のペーパーレスの波に逆らえないと言うだけで100%共感を得られました。
勤務地希望を聞かれたら、九州で子育てしたいと端的に答えました。
新卒は業界の中でなぜ当社を志望したのかと聞かれますが(なぜ日産でなくトヨタ?)、転職はその手の質問はないです。だって、競合他社が同じポジションで募集していることはレアケースですから。
面接を受けた企業の一例
➀超大手メーカー ※転職した会社
面接官は、人事担当者と直属の上司となる課長でした。
定番質問を淡々と深堀りされました。淡々とし過ぎて手応えは全くありませんでした。
筆記試験があったのはこの会社だけでした。
面接後に隣の部屋で筆記試験を受けるのですが、別の候補者と盛り上がっているのが聞こえており、全く集中できなかったです。
ちなみに、直属の上司となる面接官から、仕事は派手に見えるけど仕事内容は地味だよと言われたのを覚えています。
(ちゃんとフラグは立っていたのに、内定欲しさにこれを軽くとらえた結果、日々苦しむ毎日となります)
なお、会社説明や業務内容説明は一切ありませんでした。
後で聞きましたが、業務内容は機密の部分も多いため、細かく説明はしない方針のようです。
➁超大手メーカーその2
一次面接だけで内定が出た企業です。
面接官は人事課長と直属の上司となる部長でした。
終始雑談形式。質問内容は定番のものでした。
なお、丁寧なプレゼンで会社説明や業務内容の説明がありました。
この部長さんも金融業界からの転職組らしく、業界問わず営業ができたら活躍できるとの話でした。
いつから来れそう?の質問も繰り返しあったため、面接中に怪しさをひしひしと感じました。
転職決まって数か月後に大規模リストラのニュースがありましたので、直感を信じて良かったです。
➂外資系メーカー
はじめて転職面接をうけたのがこの企業でした。
面接官は所属予定部門の課長2名。終始雑談形式でした。
面接の勝手がわからず終始話がかみ合いませんでしたが、雰囲気は打ち解けており、面接は通過しました。
この会社は100%中途社員で構成されているらしく、転職面接の攻略法なども教えてもらいました。
給与の話も一次面接から積極的にされまして、最初が肝心だからもっと高く要求しなよと希望額を却下されたのが印象深かったですね。
会社説明はありませんでしたが、業務内容は雑談ベースで細かく説明してもらいました。
④準大手メーカー
面接官は人事2名(課長、担当者)で、淡々と定番質問のみでした。
会社案内をベースに会社説明はありましたが、仕事内容は自分たちは人事だから分からないとの回答でした。
面接前に長時間待たされたり、面接官がネクタイを緩めたまま出てきたりで、一秒でも早く帰りたいとの気持ち一杯の中で面接を受けました。
帰る時には、すれ違う社員も嫌な人に見えてしまいました・・・
結果はもちろん落とされました!笑
面接の短い時間でも会社の特色がはっきり見えますね!
同じ質問に同じように回答しても会社ごとに反応が全然違います。
次回は最終面接編です。
ご参考になれば幸いです。