【元業界関係者が暴露】正しい年賀状の頼み方【用途別】
元印刷業界関係者が、年賀状をどこに頼んだら良いのかを考えてみました。
転職前は、年賀状印刷の最前線で戦ってきましたので、その辺の印刷会社の人達よりも業界には詳しいと思います。
(西日本の人間なので、どうしても西日本の会社が多くなるのは許して下さい。。。)
品質重視の場合
年に一度のイベントなので、品質にこだわった年賀状を出したいという方は、品質重視の印刷会社を選ぶと良いです。
品質は大別すると3種類に分けられます。
- 画質 写真を載せたい人向け
- 紙 和紙などの紙で特別感を演出したい人向け
- 加工 金箔とかで高級感を出したい人向け
一つずつ解説します。
1.年賀状に高画質を求める人
色合いが良いというのは、画質が良いという事です。
業界関係者からすると色=画質ではありませんが、一般の方は色=画質と認識して良いと思います。
画質へのこだわりが低い印刷会社は、色味へのこだわりが低いケースが多いので。
さて、本題に入ります。
画質が良いと写真が映えます。
年賀状は家族の写真を載せる事が多いですが、画質が悪いと、何となくピンボケしたような写真になってしまい、写っている人たちの表情が楽しそうに見えないという事になります。
また、顔色が病人のように真っ青だったり、二日酔いの人みたいに真っ赤だったりという事はよくあります。
画質にこだわって、家族の元気な姿を見て欲しいという方は、写真を売り物にしている会社を選びましょう。
流行っている町の写真屋さんに頼むとまず間違いないです。
但し、プリンターで印刷しないかだけは確認が必要です。
プリンターだと、どこで印刷しても殆ど品質の差が出ないので、高いお金を払って写真屋さんに頼む意味がありません。
「銀塩プリント」で年賀状を印刷すると確認取れれば、安心して注文して良いです。
2.年賀状に特別な用紙を使いたい人
一般的なハガキ用紙でなく、デコボコのある紙や、レインボーに光る紙などで年賀状を出したい人は、印刷会社に頼みましょう。
営業窓口を設けている会社があれば、親身に相談にのってくれるはずです。
近くの印刷会社は、グーグルで検索すればすぐヒットします。
価格を抑えたい方は、中規模ネット印刷通販へ頼みましょう。
下記の会社さんなんかは良いと思います。
・紙にこだわる 年賀状印刷2021 特殊紙年賀状印刷なら大同印刷所
・スピード年賀状印刷.com 令和3年 2021年 丑年 - スピード印刷工房
3.年賀状に特殊加工を使って高級感を出したい人
特殊加工の定番は金箔です。
年賀状でも人気があってよく目にしますが、それ以外にもクリア加工などで高級感を出すなど、いくつか方法があります。
印刷会社に頼めば、大体の加工は対応してくれます。
どの印刷会社も加工専門の下請会社に外注するでしょうから、どこに頼んでも最終的にいきつく先は大体同じです。
東京の人は、「東京リスマチック」という会社の店舗に行ってみて下さい。
非常に豊富な加工に対応しています。
値段も安いですし、とりあえずココに行っとけば間違いないです。
はんこ屋さんも年賀状を受け付けていますが、特殊加工は対応していないケースが多いので、ちゃんとした印刷会社に頼みましょう!
価格重視の場合
特にこだわりが無く、価格で選びたい人は、大手ネット印刷通販一択です。
品質も素人目では分からないレベルを確保していますし、価格もかなり安いです。
有名ところだと下記のような感じです。
・年賀状印刷(2021年 丑年版) - ネット印刷は【印刷通販@グラフィック】
ちなみに、僕だったらラクスルに頼みます。
大手印刷通販は大規模工場で流れ作業的に印刷をしますが、ラクスルは提携する地場の中小印刷会社が印刷します。
ラクスルは、受発注システムだけを展開するベンチャーなので、印刷工場を持っていません。
僕は、大手と地場の印刷工場に毎日のように出入りしていたため、地場印刷会社の職人さん達のこだわりを知っていますので、ラクスルが良いと思っています。
あまりオススメしない頼み方
あまりオススメしないのは、コンビニやスーパーの年賀状印刷サービスです。
コンビニやスーパーで集客する位ですから、サービス面の特色はありません。
唯一の利点は手軽にカタログを入手できる事くらいです。
印刷は、各エリアの有名@中規模印刷会社が下請けで対応しています。
自分達のサービスで受注した案件ではないので、たくさんのパートさんを雇って淡々と作業しています。
(品質が粗悪ということではないですよ!)
個人的には、ココに頼むくらいなら大手印刷通販で良いのでは?と思ってしまいます。
まとめ
・写真をのせたい人は写真館へ頼むべし!
・特殊用紙や特殊加工を選びたい人は印刷会社へ頼むべし!
・価格重視の人は大手ネット印刷通販へ頼むべし!
お役に立てば幸いです。