食べすぎ営業マンのビジネスブログ

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転職活動のリアル ~退職交渉編~

大手メーカー営業から超大手メーカー営業へ転職した30代中盤のオジサンが、転職にいたるまでのリアルな活動をお伝えします。

 

前回は最終面接のリアルをお話ししました。

今回は退職交渉編です。

 

最終面接の前段階で入社可能な時期を転職エージェント経由で聞かれます。

絶対条件ではないですが、転職先もその回答をもって入社後スケジュールを組むため、そこを見据えた退職交渉が必要です。

 

法律上は2週間前に会社に退職意思を通知すれば良いのですが、長く勤めてお世話になった上司や同僚に迷惑をかけない事を考えると、2~3ヶ月先を入社時期に設定するのがマナーだそうです。

リクルートから退職交渉に関する資料が送られてきますので、それを参考にしながら進めましょう。

 (最大手は最後までサービスがきめ細かいですね)

僕は5月のGW明けに内定が出たので、約2ヶ月後の6月末退社・7月1日入社を目標に交渉を始めました。

 

 

退職交渉の流れ

僕の場合だと以下の流れで退職交渉が進みました。

本部長との交渉あたりから、正直面倒くさかったです。

 

  1. 課長への意思表示&交渉
  2. 部長との交渉
  3. 本部長との交渉
  4. 人事部との面談

 

1.課長への意思表示&交渉

ここが一番大変だと思います。

大嫌いな上司なら問題ないのですが、私の場合は関係性は良好で普段から気にかけて貰っていました。

また、転職活動と同時期に昇格試験を受けており、そのための論文作成や面接練習を毎日見て貰っていたため非常に言い出しにくかったです。

(転職を感づかれないよう試験辞退はしませんでした)

また、上司も部下に辞められてしまったという評価が付くため、必死に引き留めがあります。

 

退職理由を根掘り葉掘り聞かれます。

転職面接よりも生々しい会話になります!笑

具体的には、給与け勤務地・仕事内容など不満があるなら希望を聞くから考え直せといった感じです。

その時は、退職をエサすれば何でも叶いそうだなと思いました。

しかし、実際には転職意思がある社員(非国民的な?)のレッテルが張られますし、残ってもこれまで通り上司・同僚とコミュニケーションを取る事ができませんので、甘い言葉に惑わされず退職意思を貫く事をおすすめします。

 

エージェントから聞いたのですが、残った社員も数ヶ月で結局退職することが多いらしいです。

事実、私の後輩も引き留で残りましたが、半年程度で退職しました。

 

2.部長との交渉

課長との交渉が終わると、部長との交渉が待っていました。

聞かれることは基本同じですが、退職理由を詳しく聞かれます。

お前は騙されていると言わんばかりに、矛盾点を探してきます。

しかし、こちらも何度となく転職面接を通過してきた経験値がありますので、面接と同じ理論で話せば理解して(あきらめて)もらえます。

最後に転職時期を延ばすように言われましたが、もう転職先の入社時期が決まっていることを話して面談終了となりました。

 

3.本部長との交渉

次は本部長です。

通常は部長で終わるケースが多いそうなのですが、僕の場合はもう一段階ありました。

本部長のような役員クラスとは殆ど話したこともないですし、2人きりになること自体が凄く嫌だったのを覚えています。

 

北風と太陽作戦なのでしょうか?

これまで甘い話ばかり提示してきていたのが一変して脅しに変わります。

過去の退職者の例を出して、誰も活躍できず転職を繰り返すという話を延々とされました。

こちらには職業選択の自由がありますし、直属の上司(課長)へ退職意思を表示した段階で法的には2週間後に退職できます。

何を言われようが淡々と退職意思が変わらない事を伝えれば大丈夫です。

 

4.人事部長との面談

やっと終わったと思ったのも束の間、本社人事部より一度面談したいとの呼び出しがありました。

退職関連の書類を渡すので、直接取りに来てほしいとの事でした。

引き留めはなさそうだったのでノープランで言ったのですが、やんわりと引き留めがありました。

人事はプロなので、退職意思に変更ない事を伝えるとあっさり引き下がりました。

最後に会社改善点のアンケートを書いて終了となりました。

もうここに来ることはないのかと思い、ビル外観の写真を撮ってから帰りました!

 

本当に大変なのは引継ぎ

退職交渉が終わると、引継ぎのスケジュール調整が始まります。

同僚達は普段の仕事で忙しく、なかなかスケジュールが決まりませんので、こちらから積極的に動きましょう。

向こうからすると仕事が増えるのが嫌なため、本当に後回しにされます。

 

僕の場合は転職に伴い引っ越しがあったため、退職日の2週間前から有休消化に入る事を課長に対して言い続けて、無理やり引継ぎを終わらせました。

この段階になると、並行して大量の退職事務手続書類を対応しないといけないので、忙しさマックスです。

 

 

狭い世間ですから、円満退社が望ましいです。

無理な状況ならエージェントに相談しましょう。

繰り返しになりますが、法律上は退職の意思表示から2週間後に退職が可能です。

書留で人事部に退職願いを出せばOKです。

後日会社備品を段ボールにまとめて、送り付けてやれば完了です。

あわせて、退職手続き書類を要求すれば向こうは断れません。

 

僕は、初めは上司・同僚に申し訳ない気持ちでしたが、退社日までのタイムリミットが近づくにつれドラスティックな対応を取りました。

それでも最後は盛大に送別会を開いてもらい、個人的には転職応援しているとみんなに言ってもらえたのが今でも記憶に残っています。

今でも前の会社の人とは一部連絡を取っています。 

 

退職交渉の雰囲気はつかんでいただけたでしょうか。

次の人生に期待を抱いて、一番楽しい時期ですね。

 

次からは転職後に苦労する事と乗り越え方についてお話します。

ご参考になれば幸いです。