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転職前に知っておこう!中途採用社員は孤独であると

求人数も数年前に比べると落ち着きつつありますが、いまだに転職市場の活気は衰えません。

政府が雇用の流動性を推進しているため、ますます転職は一般的になっていくでしょう。

しかし、欧米のように転職が一般化するのはまだまだ時間が掛かりますし、もしかすると日本に馴染まず定着しない可能性もあります。

 

これから転職をしようと思っている方は、はやりに乗っかった安易な転職は絶対にやめましょう。

実際に転職した僕の考えをお伝えしますので参考にしてみて下さい。

転職者はプロパー社員の中に100%溶け込むことはできません。

 

中途採用社員はプロパー社員にはなれない

中途採用社員

いきなりですが、中途採用社員はプロパー社員にはなれません。

入社タイミングが違うから当たり前だと思いますよね?

でも、これは凄く重要な事です!

転職する前にそのことを理解しておけば、入社後に悩まなくてすみます。

 

日本企業では、どれだけ同僚と仲良くなろうが、何年働こうが、「彼は中途」と言われます。

出身大学で学閥を作ったりと、人を何かしらのグループに分けるのが好きな国民ですから、 中途社員のレッテルは一生付きまといます。

中途社員ばかりで構成される会社もありますが、通常は社員の大半がプロパー社員です。

彼らは新卒入社した会社で社会人の基礎という名目で、その会社のルールを叩き込まれ、その会社の色に染まります。

洗脳といっても過言では無いですね。

 

その叩き込まれた知識やマナーは恐らく別の会社では非常識なものも多く、場合によっては失礼に当たるものも含まれます。

メールの書き方一つとっても細かく指摘されたり、文章表現を笑われる事もあるでしょう。

事実、僕はそうでした。

毎日のように「こんな文章送ったら逆に失礼では?」と思いながら従っていました。

今では最低ラインだけ守って俺流で仕事していますけどね。

 

何となく思い当たるところはないでしょうか?

僕も、新卒で入社した会社には中途社員がチラホラといましたが、彼らは皆どこかしら異質な存在に見えていました。

第二新卒で入ってきた転職者はそうでもなかったのですが、30歳以降で入社してきた人たちとは、価値観が合わない事が多かったです。

会話していても常識が違うので、1言えば10理解してくれるなんて事は皆無でした。

プロパー同士だと半分聞き流しても理解できることを、「ん?どういうこと?」と質問されていました。

 

誤解がないように言うと、彼らは実績を引っ提げて転職市場を勝ち抜いた人たちなので超優秀です。

コミュニケーションスキルが低いのではなく、その手法に若干の違いがあるだけです。

 

自分が中途採用社員の立場に立ってみると、想像以上にショックを受けると思います。

今度は、自分が異質な人側に立つ事実をあらかじめ理解することが、転職後のギャップを少なくできるでしょう。

 

また、余程追い込まれた状態で拾ってくれた会社でない限り、愛社精神はなかなか生まれないでしょう。

新卒社員は会社の生い立ちや歴史を学び、洗脳され、愛社精神のカタマリとなります。

(研修と称して、社訓を暗記したりビデオ見せられたりしませんでしたか?)

学生にとっての学校と同じで、所属する会社が自分の全てに映ります。

 

対して、転職者は即戦力として採用されます。

会社の歴史よりも、商品スペックや稟議書の書き方など、実務に偏った教育を受けます。

会社を好きになるきっかけはありません。

僕はニュースで自分の会社が叩かれていても何とも思いません。

転職前は、自分の会社が叩かれるのを見ると、家族が叩かれているようで怒り心頭だったのに不思議なものです。

今でも転職前の会社の製品に対して不満を耳にすると反論してしまいますね。

 

転職者が会社の良いところを聞く機会は、多分飲み会くらいです。

色々と教えてもらうものの、つい前の会社と比較してしまうため、「良かれ悪かれだな」と心に響きません。

それだけ、新入社員時代の教育(洗脳)は強烈なのだと思います。

 

日々、仲良く協力しながら仕事をし、飲み会でもバカ話で盛り上がったりしますが、本当に心を通わせることは多分今後もないと思います。

感覚的には凄く仲の良い協力会社の人たちと働く感覚が近い気がします。

 

転職経験者は転職を繰り返す 

繰り返し

愛社精神が希薄なこともあり、転職経験がある人は転職を繰り返しがちです。

すでに経験があるので、再度転職することに抵抗感を感じにくいのも大きな理由です。

転職で引く手あまただった人ほど成功体験からそう考えがちです。

 

僕も、会社に雇ってもらっているより、数あるオファーの中から今の会社を選んであげているという感覚です。

結構上から目線ですね。

話は少し逸れますが、終身雇用と年功序列が崩れた日本では、この感覚が普通になると思います。

近年の新卒社員も売り手市場だと聞きますし、数年後に転職する人は多いでしょう。

(人事担当者は完璧に洗脳しないとヤバいですよw)

 

転職自体は悪い事ではありませんが、気を付けるべきは、会社で嫌な事があると即転職と考えてしまう可能性があることです。

要は我慢が効かなくなってしまうのですね。

完璧ミスマッチで本当に転職が必要な場合などを除き、再度転職をしてしまうのは超危険です。

残念ながら、日本企業は転職経験イコール豊富なキャリアとは見てくれません。

誰が見ても関心するような実績がない限り、ただバツが増え、履歴書が汚れていくだけです。

間違いなく求人の質が落ちて悪循環にハマります。

 

転職する前に今の会社ではダメかを考える

考える

まだまだ日本企業は、新卒プロパー社員で人員構成する会社が主流です

現状に不満があっても、極力転職はしない方が良いです。

どうしても環境を変えたい人は、社内で部署異動するのが一番最初の選択肢です。

転職しか方法が無いと断言できるまでは、今いる会社の中で環境を変えることをオススメします。

 

それでも転職したい方は、「転職検討者は必見!転職タイミングを見極める3つの指標 - 食べすぎ営業マンのビジネスブログ」で自分が転職タイミングにいるのかをチェックしてみて下さい。

 

また、給与アップを狙った転職も基本はオススメしません。

現状の給与があまりにも低い場合は除きますが、普通は転職すると下がります。

その後、元の給与水準まで戻すのに数年は掛かると思います。

高スキルの人を除き、右肩下がり転職が普通だということは知っておくべきです。

怪しい転職エージェントに騙されないよう転職は慎重に!

 

まとめ

中途採用社員は、プロパー社員と同じ感覚を持てないことを理解できれば、日々の違和感は薄らぎます。

 

終身雇用崩壊に伴い、転職はもっと一般的になっていくでしょうから、プロパー社員であり続ける方が違和感を感じると言われる時代が来るかもしれませんね。

 

お役に立てば幸いです。

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