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早期退職で気を付ける2つの重要ポイント

大企業では過去最高にリストラが行われていますが、安易に早期退職に申し込むのは危険です。

 

僕は転職前の企業が大規模リストラを行いました。

僕自信は年齢が若かったため対象ではありませんでしたが、このリストラを機に会社の将来性に不安を感じて転職をしました。

 

大規模リストラで実際に僕の周りで起こった事をお伝えしますので、早期退職を検討される方は参考にして下さい。

 

実際には早期退職のターゲットになると、逃げきるのは至難の道です。

そもそもターゲットにならないよう、キャリアを積み上げる意識を持ちましょう!

 

早期退職リストラはなぜ起こるか

企業は正社員をリストラするにはいくつもの壁を乗り越えなければなりません。

明らかに勤務態度が悪い社員がいても、その人の適性を判断する必要があったり、業績が悪くても社員を切る以外の方法を全て取ったのかが問われます。

社員側がメチャクチャ有利な法律になっています。

 

しかし、企業からすると使えない社員は取り替えたいですし、会社の経営状態に合わせて社員数を自由に増減させたいのが本音です。

 

そこで、企業は強制的リストラでなく、あくまでも自由応募の体で早期退職者を募集する社員削減策をとります。

 

対象者は大体45歳以上、最近は40歳位まで基準は引き下がっています。

 

なぜ年齢で切るかと言うと、45歳以上のベテラン社員は体力的に無理が利かないですし、判断能力も若手に劣るからです。

言い換えると、ベテラン社員は若手に比べると使えない社員ということですね。

また、年功序列が残る日本では年収が高く、

費用対効果も悪いです。

 

経験豊富であれば若手に負けないので貴重な人材ですが、少数派となります。

 

また、管理職のポジションも少なくなっており、扱いにくい年上部下は管理職の立場からするとぶっちゃけ不要です。

 

早期退職リストラで行われること

早期退職リストラは以下の流れで行われます。

  1. 全社へリストラ実施を通知
  2. 対象者へ募集内容を連絡
  3. 対象者へ面談
  4. 外部業者による再就職支援

 

ゆるい小規模リストラの場合、面談は無く募集するだけですが、通常は目標人数を達成させるために面談が行われます。

退職させるための交換条件は、退職金の上積みと再就職先支援です。

 

実際に退職者面談を受けた人に聞くと、内容は厳しいものでした。

 

退職面談者にランクをつけて、上位ランク者は形式だけの面談を行い、社員の方から退職を申し出ると引き止めに合うそうです。

「15分程度、ほぼ雑談して終わった」と言っていました。

 

逆に、絶対辞めさせたい社員については、一時間程度の面談が行われ、「君に与える仕事は無くなるので別の会社での活躍を勧める」と言われます。

 

退職通告側も対応マニュアルがあり、練習した上で面談に望むため、対象者が合意するまで説得が繰り返されます。

マニュアルは、外部コンサルや人事部が違法にならないよう考えます。

 

面談回数が増えるにつれ、説得口調もきつくなります。

説得側も限られた期間で人数を確保(要はノルマクリア)する必要がありますので必死です。

 

周りの社員からも面談回数で、社員のランクがバレバレなので、プライド高い人は耐えられないと思います。

 

最後まで逃げきれた人は、ペナルティとして転勤させられ、未経験の仕事を与えられていました。

 

早期退職する際の2つのチェックポイント

早期退職は退職金の上積みと再就職支援が退職の交換条件として与えられます。

この2点を退職者は考えることになります。

 

退職金を含めた人生設計をする

退職金の上積みは、数千万円になるので一瞬目がくらむのですが、冷静に試算すると、そのお金だけで年金支給の年齢まで食いつなげる人は殆どいません。

 

資産がある人は、アーリーリタイアを考えるでしょうが、自分だけで試算せず、FPなどの専門家に相談するのが良いです。

税金は特に間違えがちです。

 

退職後に計算間違いしたと言って、急いで再就職を始めた人を沢山見ました。

 

再就職先は自分で探す

普通のサラリーマンは、働かずに老後まで食いつなげるほどの資産は持っていません。

ただでさえ人生100年時代ですから、再就職は必須となります。

 

再就職は、会社が準備する転職エージェントに頼らず、自分の力で探すべきです。

 

転職エージェントは、会社から再就職支援料をもらっていますので、本当の意味で親身にはなってくれません。

 

早期退職者が就職できれば更にマージンは入りますが、再就職者の年収は低待遇となるため儲からない仕事です。

会社からの支援料がなければ、やりたくないのが現実でしょう。

営業マンなら簡単に理解できますが、少額商談は手間は変わらないのに利益が出ないので、極力避けたいのと一緒です。

 

ちなみに、中途採用者は転職経験があるため、能動的に動き、ソコソコのポジションと待遇で転職していきました。

 

プロパー社員は、リストラされたにも関わらず、最後まで会社を信じ、会社が準備した転職エージェントに頼ったため、一年経っても転職出来ていない人が多かったです。

特に文系スタッフ職は悲惨で、かなりの人たちが最終的には老人ホームなどの介護職で落ち着いていました。

 

まとめ

  • 早期退職に安易に応募しない
  • 応募する時は、老後までの人生設計を専門家に聞いてしっかりやる
  • 転職先は能動的に探す
  • そもそも対象者にならないようキャリアを積む

 

お役に立てば幸いです。

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