食べすぎ営業マンのビジネスブログ

30代中堅営業マンが「ビジネススキル・転職・資産運用」のノウハウを紹介

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30代で早くも老害になったと気づいた

日本の企業は、良くも悪くも年功序列の縦社会です。

一円も売上を上げられない営業マンであっても、年齢が上ならば先輩扱いをしなければなりません。

年齢が上がるにつれヌルゲー化するのは日本企業ならではでしょう。

 

仕事ができない輩に限って、自分のポジションを守るために高圧的な態度だったりします。

基本、無視すれば良いのですが、あまりに面倒な時は、その人が仕事ができない事でイヤミの一つでも言えば、大体黙るので害はないです。

 

面倒なのは、仕事ができる高圧的な人です。

令和の時代でも絶滅せずにしぶとく生き残り、後輩たちを厳しく指導しています。

大体がスーパー仕事人間で、四六時中仕事の話をしています。

僕自身も20代の時は、この手のタイプにマウントを取られて、毎日のようにパワハラを受けていました。

この暗黒期を反面教師として、絶対にパワハラ野郎にはなるまいと固く誓いを立てているのですが、知らず知らずのうちに同じことをしそうな自分に気付きました。

 

そもそもどういう状況だったかというと、成績がふるわない若手営業マンがその事を社内で明るく堂々と話していたのを見て、僕がイラっとしてしまったのです。

僕の会社は営業成績に対して厳しく追及しないことを美徳としていますし、売っても売らなくても給与は殆ど変わりません。

そのため、営業の仕事は売ることという意識が希薄になりがちです。

この若手営業マンも、数字に対する執着心が薄いので、会社は社会主義みたいなどと日々発言していたのが僕の勘に触りました。

思い返すと、悪気は無く彼なりにコミュニケーションをとろうと発言していただけなのでしょうが、ノルマ地獄で育ってきた僕としては殺意の波動が全開に出ていたと思います。

僕には固い誓いがあるので怒鳴ったりはしませんが、我慢できない時には席を立っていました。

 

でも、それに対してイライラする自分は老害かもしれないと思ったのは、一冊の本を読んだのがきっかけです。

タイトルは、「天才を殺す凡人」です。

登場人物は、天才と秀才と凡人です。

凡人は想像性豊かな天才を理解できず排除しようとするそうです。

確かに偉人たちは、世間から疎外されて辛い時期を過ごしているケースが殆どです。

しかし、その一部の偉人たちが世界を変えてきたのも事実です。

最近だと、スマホを世界に普及させたスティーブジョブスは、この天才の典型例ではないでしょうか。

 

少し違うかもしれませんが、自分の価値観と異なる価値観を持つ相手に対して、自分の価値観を押し付け、それを受け入れないと疎外するのは凡人の典型なのだと思います。

ましてや年功序列の日本企業で、上司や先輩が後輩社員に対して価値観を押し付けるためにパワハラ的態度を取るのは正に老害でしょう。

 

若手がベテランと同じ考え方では、論理性だけでものごとを判断してしまい、組織が硬直化するので絶対に良くないことです。

論理だけで良いのならば、ベテランと中途採用者だけで組織を作ればよいですからね。

 

ちなみに、秀才は天才に憧れを持ち妬むそうです。

また、誰しも天才・秀才・凡人の全ての要素を持っているらしく、売れない凡人営業が努力しまくって何とか人並み以上を保っているのが僕なので、秀才的要素から自由な発想(発言)ができる彼の事が羨ましいのかもしれないと考え改めて中です。

 

でも、何だかな~という気持ちは消えませんので、若手とベテランの溝は一生埋まることはないかもしれませんね。

 

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